TOPページへ
多摩市医師会のご案内
休日診療のご案内
予防接種のご案内
是非知って欲しいポイント
予防接種を受けましょう
予防接種を受ける前に
いつ頃受けますか
BCG
ポリオ
DPT(このページです)
麻しん(はしか)
風しん
日本脳炎
その他
健康診断のお知らせ
介護保険について
リンク集
多摩市救急業務連絡協議会
 

7.予防接種の対象となる病気とワクチン・副反応

★ジフテリアとは
 ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。

 1981年にDPTワクチンが導入され現在では患者発生数は年間10名未満ですが、ジフテリアは感染しても10%程度の人が症状が出るだけで、残りの人は不顕性感染のため、保菌者となり、その人を通じて感染することのあることがよく知られています。

 感染は主に咽頭ですが、鼻にも感染します。
症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐(おうと)などで、偽膜を形成して窒息死することがある恐ろしい病気です。
発病2〜3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺をおこすことがありますので、注意が必要です。

 最近ではロシアで流行がありました。予防接種を続けていかないと再び流行する可能性があります。

●飛沫感染(ひまつかんせん)
ウイルスや細菌がせきやくしゃみなどで細かい唾液とともに空気中へ飛び出し、空中を飛んでいって人に感染する方式です。

★百日せきとは
イラスト  百日せき菌の飛沫感染で起こります。

 1956年から百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少してきています。
当時は菌体の入ったワクチンでしたが、現在では副反応の少ない新型の精製ワクチンを使っています。

 百日せきは普通のカゼのような症状ではじまります。
続いてせきがひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。 せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。 熱は出ません。

 乳幼児は咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんがおきることがあります。
肺炎や脳症などの重い合併症をおこします。
乳児では命を落とすこともあります。

 1970年代後半に予防接種率が低下した際、百日せき患者が多数出て、113名の死者を出しました。
このようなことを繰り返さないためにもぜひ予防接種を受けましょう。

★破傷風とは
 破傷風菌はヒトからヒトヘ感染するのではなく、土の中にひそんでいます。 ヒトヘの感染経路は傷口です。
傷口から菌が入り体の中で増えますと、菌の出す毒素のために、口か開かなくなったりけいれんをおこしたり、死亡することもあります。
患者の半数は自分では気がつかない程度の軽い傷が原因です。
この病気は人にうつるのではなく土の中にいる菌が原因ですが、日本中どこでも菌はいますので、感染する機会はあります。
またお母さんが免疫をもっていれば新生児の破傷風もふせげますので、ぜひ予防注射を受けておきましょう。

このページのTOPへ↑

★ワクチン[不活化ワクチンとトキソイドの混合]
 1期として3〜8週間の間隔で初回接種を3回、その後1年〜1年半たって追加接種を1回行います。また2期として11〜12歳時(6年生)に二種混合(DT)で追加免疫をします。

 回数が多いので、接種もれに注意しましょう。

 確実な免疫をつくるには、決められたとおりに受けることが大切ですが、万一間隔があいてしまった場合でも、はじめからやり直すことはせず、規定の回数を越えないように接種します。
かかりつけの医師に相談しましょう。

 1981年に百日せきワクチンが改良されて新しい精製ワクチンに変わって以来、副反応の少ない安全なワクチンになっています。
現在の副反応は注射部位の赤発、腫脹、硬結(しこり)など局所反応が主です。
頻度は程度の差はありますが、初回接種1回目のあと、100人中20人近い人に、3回目のあとでは100人中40〜50人くらいの人にみられます。
多いように思えますが、これは免疫がついているからおこる現象です。 直径5cm以上の目立った局所反応の出現率はすべてを通じて100人中1〜2人です。
なお、硬結(しこり)は少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあります。
特に過敏な子で肘をこえて上腕全体が腫れた例が少数ありますが、これも湿布など軽快しています。

 通常高熱は出ませんが、24時間以内に37.5度以上になった子が3〜4%あります。
以上のように重篤な反応はありませんが、機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどは医師に連絡してご相談ください。

このページのTOPへ↑

★[トキソイド]は
 三種混合ワクチンの接種を受ける前と百日せきにかかってしまった人は、二種混合のワクチンを使用します。
接種方法はI期の初回の接種は通常、沈降ジフテリア破傷風混合ワクチンを使いますので4〜6週間の間隔で2回の接種です。
追加接種は12〜18か月後に1回行います。

このページのTOPへ↑